IT技術者のベーシック資格、基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは？

基本情報技術者試験とは、IPAが実施する情報処理技術者試験の中でレベル2にランクされる資格試験です。この資格を有する人は、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけた人」と認定されたことになります。 具体的には、企業や組織が直面する課題に対して、IT技術を活用した基本的な解決方法を立案したり、ITソリューションや製品、サービスを実現する業務につくことができますし、さらに高度な課題には、上位者の立案戦略に従い、システムの設計・開発などを行うことができる者と認定される資格です。

基本情報技術者の資格のメリットは？

国家試験のITの資格ですので、様々なメリットがあります。
１．企業の中には合格者に報奨金や資格手当を支払うなど、本資格取得者に高い評価を与えているところもあります。というのは、官公庁や地方公共団体の情報システム開発の競争入札参加申請の申請書項目に情報処理技術者試験合格者数の記入を求めているところがありますし、情報処理技術者試験合格者を雇用していることを要件にしている場合もあるからです。
２．最新の技術情報を網羅した試験なので、この資格を持っていることにより、常にスキルアップを図ろうとしている成長する技術者として評価されます。現在勤務中の企業に対しても、これから就職や転職を考えている場合にも、有効な資格です。
３．この基本情報技術者試験をベースにさらに上のレベルの情報処理技術者試験を受験していくことにより、スキルアップを図りながら、自分の能力レベルを確認することができます。さらに、それらの資格を保有することで、他のジャンルの国家試験で一部科目の試験免除などの優遇措置を受けることができます。

合格するための勉強法は？

専門学校に通ったり、通信講座で学ぶという方法もありますが、基本情報技術者の資格はITに関心があったり、パソコンを仕事や自宅で常に使っている人にとっては、ハードルは低めなので、女性でも独学が可能です。過去の問題の載っている参考書は書店にたくさん並んでしますので、その中から自分に合いそうなものを選んでみましょう。勉強期間の目安は３～６ヶ月です。1ヶ月で合格したという人もいますが、稀なケースですので、地道に計画的に学習を進めましょう。
ITに詳しいと自認する人でも、初めて目にする基本的な項目も出てきますので、なかなか侮れません。また、新聞やテレビなどのIT関連のニュースにも注意を欠かさないようにしましょう。特にセキュリティ絡みの事件や最新IT技術を活用した新サービスなどのニュースは試験問題に反映されるケースが多いです。