情報処理技術のスタートラインの資格、ITパスポート試験

ITパスポートとは？

では、ITパスポートとは具体的にどんな資格なのでしょうか。「IT」はInformation Technology(インフォメーション　テクノロジー）の略で日本語では情報処理として訳されます。コンピューターやデータ通信に関しての技術を総称している用語になります。また、パスポートとは、世界共通の身分証明の事を言います。「ITパスポート」は国が合格者に対し情報化社会に積極的に関わっていく事を証明する、または発行する、というような意味をもっています。情報技術は時代に合わせて変化し続けています。情報技術を活用できる人を育てるという事は社会全体から見てとても重要なことです。国としては、国民のIT能力が高まる事により、日本経済全体の大きな力となると考えていこういった情報処理系の資格制度を推進しています。

ITパスポートを取得すると？

ITパスポート試験に合格すると自分自身のスキルアップはもちろんのこと、企業から高い評価を得る事が出来ます。社員全員に向け、表彰対象試験、推奨資格などとして採用する会社が増えて来ているからです。また、合格者には一時金を支給する場合や通信講座などの受講料を負担してくれる会社もあるようです。この事から、この資格がいかに大切かという事が分かります。
日々変化する情報技術に柔軟に対応して、常に最新の情報を取り入れた試験問題を作成する為に、IT現場の第一線で活躍している様な専門家、情報系の大学や研究所といった高等教育機関に所属している専門家など４００人の試験委員が関わっています。情報処理技術者試験は特定の機種やOSまたソフトに限ったような知識が出題されることはほとんどありません。情報学の核心に当たる基礎的な部分を幅広く習得する事が出来ます。最新の技術を問題に取り込んだりすることで、時代の変化に常に対応する事の出来る試験なのです。

さらに上位の資格を目指すために

また、ITパスポートは情報処理技術者試験の中の共通キャリアフレームワークの中ではレベル１の位置を付けられています。これに合格しなければ、レベル２、３への道が開けてきません。上位資格に合格する為には、アルゴリズムやプログラム言語といった難しい知識が必要になって来るために簡単ではありませんが、ほとんどがITパスポートの試験範囲を深くしたものです。ITパスポートの試験の知識をしっかりと習得していく事で上位の資格を目指す為の基盤になって来るのです。
情報処理技術者試験はITパスポートを含め学歴や年齢といった制限はありません。試験の３カ月前から申し込む事ができ、受験料は５１００円です。