高齢化社会に向けて需要が高まる介護福祉士の資格

介護福祉士資格とは？

では、実際の介護福祉士とはどのような資格で、具体的な資格取得にはどのような手続きが必要なのでしょうか。先に述べたように介護福祉士は法に基づいた国家資格で、介護を必要とするお年寄りや障害者の入浴、排泄、食事その他の介護を行い、介護対象者とその介護者に対して介護に関する指導を行う福祉の専門家です。
介護福祉士国家試験は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが実施しています。受験資格は実務経験3年以上のものか、福祉系高校カリキュラム修了者、介護福祉士養成施設修了者の３つのルートがあり、それぞれ細かい、規定が設けられているが、2017年以降は受験資格が変更になる予定です。試験は筆記試験と実技試験があり、筆記試験は「人間の尊厳と自立、介護の基本」、「人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術」、「社会の理解」などの10科目から出題され、実技試験は介護等に関する専門的技能を問われるが、介護技術講習を受けた者は免除される場合があります。

介護福祉士の資格を活かす就職先は？

介護福祉士の資格を取得すると、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、介護老人保健施設、有料老人ホーム、介護療養型医療施設、在宅サービス事業所などで働くことができます。
仕事の内容も身体介護、生活援助（家事援助）、相談助言、社会活動援助などで、介護を必要とする人、またはその介護者を対象として仕事をします。
大変に苦労の多い仕事ですが、やりがいのある仕事で、これからの高齢化社会に向けて、ますます需要の高い仕事です。女性の資格取得者も多いです。

合格するための勉強法は？

過去問題や参考書などを活用して独学をする人もいますが、筆記の科目数が多いことと実技試験対策等が必要となりますので、専門のスクール等で勉強するほうが効果的です。